「冗談ちゃうわ!

お前がちゃんと彼氏と

別れたら俺も真剣に考えるわ。

今は無理やけど仕事辞めたらな!」

あたしは驚いて翔を見た。

「嘘や!そんなこと言うて

こんな仕事してたら信じられへん」

「そやから俺は今は無理って

言うてるやん!

学校と仕事で会う時間もない。

女に寂しい思いさせるやろ?

そやから今誰とも付き合えんのや

それはお前が一番わかるやろ?」

「・・・・・」

「お前いっつも寂しいんやろ?

おんなじ事はしとうないわ。

彼氏とキッパリ別れてから

俺んとこくるんが筋やろうが」

「お客じゃなく女として

見てるん?」

「そうやで。」

「嘘や・・・絶対嘘や!

こんな仕事してて本気な訳ない」

「そう思うなら思えや!」


そう言って私の胸のペンダントを

じっと見つめた。


「それ、ええな。 ちょっと貸して」

そして翔はそれを自分の首に

すばやくつけた。