「あ~、もうむかつくっ!

相談したんが

間違いやったわ。

人の気も知らんと!

あんたは情なし人間やわ!」

あたしは理不尽に翔を批判した。

「何、言うてんねん!

俺ほど情のある人間はおらんわ。

お前の気持ちはどうやねんって」

あたしは即座に答えられなかった。

塁のことは好きだけど

こんなに連絡が来ないのは

嫌だっ!

「そんな簡単には・・・」

あたしの気持ちを

見透かしたかのように翔が言った。

「自分で決められんのやな?

ほんなら俺が別れろ!言うたら

別れるんか?」

「冗談!・・・・」

と言いかけてあたしは翔を見た

そこには喧嘩ばっかりしてる

憎たらしい翔の顔が

真っ直ぐにあたしを見て言った。