翔は

塁と違ってマメだったから

大体毎日メールが来た。

営業というより

つまんないこととか・・・

「今から学校いってきま~す!」

とか、「CD録音してる」とか。

翔は法学部の学生だった。

寂しかったあたしには

そんな他愛ないメールが

嬉しかった。

そこに愛情がなくても

常に気にしてくれてることが

なんか嬉しかったんだ。

「他の奴にはそんなメールせんわ。

めんどくさい。お前だけやわ」

って殺し文句も手伝って

次第にあたしは

翔が気になってゆく。

恋愛感が凄く似てたから楽だった。

そしてどんなごちゃを言っても

許してくれる・・・

翔の根気の結果だった。