それからは

足繁く塁の店に通った。

最後に向けて

彼も出勤を増やしていたし

勿論お金も半端なくかかったから

あたしもできるだけ出て

仕事帰りに必ず寄るようになった。

夜中から朝方までいるので

さすがに体がきつく

会社は休みがちになった。

そのために、自分が

バランスを崩していくのは

わかったけど・・・

どうしようもなく

ただその日を生きていた。

好奇心と気晴らしから始めた仕事が

あたしの生活を、価値観を

ことごとく侵食しつつあった。