き、キスされた...。

頬が熱くなるのが自分でもわかる。

そっと唇を離した颯真は余裕の笑みを見せたけど、その頬はちょっぴり赤く染まっていて。

「俺はずっと怜音のこと好きだったから。怜音は気づいてないっぽかったけど」

「うん...。私も今日、好きって気づいたの」

あれだけ嬉しくなったり、喜んだり、気合い入れたりしてたのに。

気が付かない私はどれだけバカなのかな。

「じゃあ、付き合ってくれる?」

「うんっ!」

すると颯真は私にもう1度口付けた。

「今日から俺の彼女な」

私はさっきよりも赤面して、恥ずかしくて俯いてしまう。

颯真はやっぱり余裕そう。

なんか悔しくて。

「颯真大好き!」

なんて、とんでもなく口が滑ったことを言ってしまった。

「.........」

数秒間フリーズした颯真は、次の瞬間酷く赤面して、

「ストレートすぎんだろ。狙ってんの?」

ため息をつきそうな感じで、思いっきり照れていた。