「お待たせ!」

玄関で待っていた颯真。

か、かっこいい...!

シンプルなのにスタイルがいいから決まってるし。

私こんなんで大丈夫かしら...。

「そんなに気合い入れて、デートみたいじゃん」

颯真が笑う。

ええっ、デートみたい?

「俺はデートでもいいんだけど~」

靴を履いた私を見計らってサッと手をとる颯真。

なんか前もあったような感じだなぁ。

でも、やっぱりなんか嬉しい。

「颯真お出かけ楽しみ~」

私がニコっと颯真に言うと、

「ストレートすぎ」

と、そっぽを向かれてしまった。

「怒んないでよ!」

なんて言いながら出かけて行った。