【颯真side】
トイレから戻ってきた俺はびっくりした。
怜音は俺の部屋の床で寝ているのだ。
怜音、無防備すぎだろ!
全く考えてないけど、俺に襲えと言ってるようなもんだ。
「はぁー」
深いため息をして、理性を効かせると、怜音を抱き上げる。
いわゆるお姫様抱っこ。
幸せそうな寝息。
怜音の部屋まで連れていくのが面倒で、俺は自分のベッドに寝かせた。
俺は親父の寝室のベッドを借りることにした。
さすがに怜音の部屋で寝るのはどうかって感じだから。
頭を撫でて、
「おやすみ」
と耳もとで言うと、俺は部屋を出た。