明日は雨なのか。

さらに雨足が強くなってきたと思ったら、遠くで雷のなる音がした。

こんな季節なのに雷かよ。

その次の瞬間、雷の音ともう一つ、大きな音がした。

バリバリバリバリ

きゃぁーーー!

確かにそれは隣の部屋の怜音からだろう。

絶叫に近いその叫び。

おそらく、俺の本能だろう。

無意識部屋を出て、怜音の部屋の扉を開けていた。