【颯真side】

怜音から逃げるように自室に入った俺。

なんたって、あれはやばいだろ!

お風呂から上がってきて、髪の毛が濡れていて、色気がはんぱない。

なのに隣に座ってくるとか、怜音は何考えてんだ!

たぶん、なんも考えてないな。

無自覚なのも確定だし。

とりあえず俺は怜音から離れることにした。

嫌われたとか思われたら困るけど。

すぐに寝ようと思ったけど、あの光景が頭から離れないので、寝られない。

ぼーっとしていると、雨の音が聞こえてきた。