時が経つのは早い...。

あっという間になった木曜日の朝早くに二人は、

「じゃあ行ってくるわね」

「留守番頼んだぞ!お土産は買ってきてやるからな」

と言って、仲良く出かけてしまった。

「マジかよ...。俺死ぬ...」

呆然と私は玄関を見つめていた。

いやいや、ほんとに行っちゃったんですかぁ!?

「半殺しだよ、親父俺殺そうと思ってんな」

「えっ?ご飯は私が作るから、颯真が死ぬようなことにはならないよ?」

「えっ?あっあー。あーそうだな。そういうことではないけど」

なんかよくわかんないけど、やっぱりお父さんがいないと、ダメってことじゃん。

「やっぱりお父さん好きなんだね」

「はっ?好きじゃないし」

「お父さんいなかったら死ぬんでしょ?」

「...」

図星。