だよね。

びっくりするもん、そんなことなんて身近にある事じゃないし。

「父さんが再婚するってお前に言っただろ?その相手の子。俺のものにするから、そこんとこよろしく」

「めっずっらし!こんな気持ちになってる颯真、マジで激レアじゃん!写メに残したい」

「よ、よろしくお願いします」

「予感がするわぁ。あっ怜音ちゃん敬語なしなしぃ!」

真結ちゃんはキレイな黒髪をゆらしながら私に微笑みかけてくれた。

「うんっ!」

友だち出来てほんとよかった!

「怜音ちゃんほんと天使だなぁ」

「天使さんに失礼だから、天使じゃないよ!」

「否定しなくてもねぇ」

でも、ほんと、いい人たちだ!

引っ越す前の不安なんて、いつの間にかきれいに消えていた。