陽炎side

いつもうるさいSクラスは静まり返っていた
原因は今日転入してきたやつだろう
いや……そいつが怒った原因は俺達陽炎(かげろう)なのだろうか

尚「び……っくりしたねぇ……!僕達陽炎に対してあんなこという子初めてだねっ♪」

涼「そうですね…私も正直驚きました。」

蒼「でも、あいつ俺らが陽炎って分かって言ったんかなぁ?」

春「…………知らないんじゃない?…」

綾「……チッ なんなんだよあいつ……くそむかつく…………」

陽炎のメンバーはそれぞれの気持ちを呟いていた

隼「おい。お前ら。玲を怒らせんじゃねぇよ……後で俺らに降り掛かってくんだろうが……はぁ…」

転入生の名前、玲って言うのか
それにしても…さっきから気になる点がある

蒼「なぁなぁ神崎先生ー?転入生と先生って知り合いなん?さっきもはーちゃん?って呼ばれよったけど?」

尚「あっ、それ、僕も思ったぁ!」

他のメンバーも同じことを思っていたのか、神崎先生の方を向いて、返事を待った

隼「俺と……玲の関係か?………玲は俺らの大切な奴だ。」

綾「大切な奴って……神崎先生は元乱蝶でしたよね?なんで、あいつと神崎先生が知り合いなんすか!?」

確かに……というようにまた、返事を待つようにメンバーは神崎先生へ視線を向けた

隼「……はぁ。これ以上俺から勝手に話す事はできねぇ。ただ、あいつの事を知りたいって言うんなら1つ聞きたいことがある。………………お前らは…あいつを救い出してくれるか?救い出せるって言うんなら、あいつの所に行って直接聞いてくるんだな。……じゃあ、これでHRは終わりだ。解散。」

神崎先生はそれだけ言うと教室から出ていった