モブ女達が勝手にした事なのに


「違うよ、虎太」


虎太は顔を上げない


「この傷は虎太のせいじゃないよ
モブ女達が勝手に付けた傷
だから誰のせいでもない」


私は虎太に手を伸ばす


虎太の頭に手を置き撫でてみる


ふわふわとした柔らかい金髪


虎太が私の手を掴む


「虎太?」


手を離さない