「雪乃って書いて『せつの』って読みます」


玉井さんは慌ててごめんねと言うが


何だか騒がしい子だな…


「雪乃ちゃん!」


いきなり大きな声を出した玉井さん


「私のお友達になって下さい!」


クラスの視線がこちらに集まる


「…何で?」


私は帰る準備を進めながら玉井さんに聞く


「理由なんてないよ~」