__とある日の昼休み。
わたしは航くんと、図書室にいた。
「航くん!本貸してくれてありがとう!
すっごく感動した!」
「どういたしまして!
最後の結末、すごい良くなかった?」
そう言って、にっと笑う航くんを見て
わたしは思わずドキッとする。
「う、うん!結末に感動して
わたし泣きそうになったよ…!
やっぱり、航くんとは気が合うな…」
なんて言いながら、わたしは微笑んだ。
「俺もだよ、実月ちゃんとは
びっくりするくらい気が合うから
一緒にいてすげぇー楽しい」
「……っ…」
そんな何気ないセリフにも
わたしの胸は、ドキドキと高鳴るばかり。