……紗希さんもまだ帰ってないのか…。


そんなことを思いながら
わたしは靴を脱ぐ。


わたしたちの家は、お互い共働きで
また、意外と寂しがりやという
わたしの性格を知っている京ちゃんは
何も言わずに、ただ隣にいてくれる。


京ちゃん、わたしが部屋に居座っても
邪魔じゃないのかな…?


…なんて思いながら、
わたしは階段を上がり
京ちゃんの部屋に入った。