「つーか、京哉いない間に
デートしようぜ!」


そう言って、
関本くんはわたしの肩を組んで
ポンポンと軽く叩いてくる。


「っ…え!?デ、デー卜!?」


デートって…あのデートだよね…?!


さっき菜々ちゃんが
彼氏さんと出かけるって言ってた
アレだよね…!?


恋愛経験がないわたしは、
関本くんの言葉ひとつひとつに
ドキドキとテンパってしまう。


「ほら、行こうぜ実月!
甘いもん奢るから!」


「あ、甘いもの…?」


と、その単語に
ちょっとだけ惹かれた…そのとき__。