「ま!考え方は人それぞれだしね!
そんな落ち込まないでよ、みっちゃん!」


「う、うん。…それに、多分京ちゃんも
菜々ちゃんと同じこと言うと思う!
前に同じようなことあったから…!」


そう言って、
わたしは菜々ちゃんに微笑んだ。


「……結末の良さは分からなかったけど…
みっちゃんが、
どうして河下くんに惹かれたのかは
今ちょっとだけ分かった気がする!」


「っ……え!?」


いきなり航くんの名前が出てきたから
わたしは危うく、本を落としそうになる。