『ちょ、ちょっと京ちゃん
さっきから不機嫌オーラ出しすぎだよ…
航くん、気を使って行っちゃったよ…?』


『……良いじゃん、2人きりになれたんだし』


"それに、あいつは実月とここで……"


…なんて、ブツブツ言っている京ちゃんのそばで…


『あっ…新刊が出てる…!』


と、わたしは本を1冊取った。


感動しながら、
ページをペラペラめくっていると…


……不意に、京ちゃんの筋肉質な腕が
首元に回った。


そして、わたしは後ろから
ギュッと抱きしめられる。