__そんな話をしているうちに
時刻はもう、夕方近くになっていた。


「みっちゃん…!最後におみやげ屋さんとか
見なくていいの?」 


「…へ?」


「お留守番成川くんに
何かあげたら喜ぶんじゃない?」


「そうだね!…なに買おうかな」


そんなことを呟きながら
わたしは水族館グッツを見る。


「……あ!これ、みっちゃん家に
あるやつじゃない?」


「…え?」


不意に菜々ちゃんの方を見ると
目に入ったのは…


ピンク色のリボンが付いた
イルカのぬいぐるみ。