「な、菜々ちゃん…!?」


「わっ…なに!?びっくりしたー…!」


「く、首元に傷あるけど、どうしたの!?」


「……へ?」


「……そうえば、学校祭のときも
似たような傷なかった…!?」


「……あー、コレのこと?」


そう言って、菜々ちゃんが指をさす先には
確かに赤い傷跡のようなものがある。


「う、うん…!それのこと!」


「これ、彼氏につけられてさ…」


と、菜々ちゃんはパンケーキを食べながら
しれっと答える…けど。


「……え!?もしかして…
でぃ、DVされてるってこと……!?」


…衝撃を受けたわたしは
思わず身を乗り出して
菜々ちゃんに尋ねてしまった。


すると、菜々ちゃんは
一瞬キョトンとした顔をして…


「あははっ…!違う違う…!」


と、お腹を押さえながら笑った。