「……なんだよ。
実月だって、返信くれなかったくせに」


「……へ?」


「……別に。」


「………?よし、終わり」


手当が終わって、
わたしは立ち上がろうとしたけれど……


……目の前の京ちゃんは
なぜか下を向いて俯いている。


…気のせいかもしれないけど、
わずかに瞳が、揺れているような……。


そんな京ちゃんの表情に
胸がぎゅっと苦しくなった。


そしてわたしは、
不意にイスから立ち上がって…


__ギュッ……


目の前に座っている京ちゃんのことを
上から優しく、抱きしめていた……__