保健室に着くと…
ドアには『職員室にいます』という文字が
書かれていた。
きっと中に入るときは、
先生を呼びに行かなきゃ
いけないんだろうけど…
……血も出てるし、
もう入っちゃっていいよね…。
そう思ったわたしは、
ガラッと保健室のドアを開けた。
「…京ちゃん、ここに座って?」
「……ん」
その間に、わたしは絆創膏や包帯を用意した。
そして、京ちゃんの前にあるイスに
腰を掛ける。
「痛いかもしれないけど、我慢してね…」
そう言って、わたしは手当をしていく。
「……珍しく早起きなんてするから、
怪我しちゃうんだよ」
京ちゃんの目元には、クマができている。
…きっと寝不足なんだ。
「……そんなにわたしと、
会いたくなかった…?」