「……隣、座っても良いですか?」 「えぇ、もちろん…!」 わたしはカバンをおろし、 美優さんの隣に、腰を下ろした。 「……もしかして… 私たちのこと、航から聞いた?」 「…へ!?」 「あははっ… 実月ちゃんは分かりやすいわねー!」 そう言って、 美優さんは笑いながら涙を拭った。 「………」 「……先に別れを告げたの、私なんだ…」 「…そう、だったんですか…。」