夕焼け色に染まる、空の下。
京ちゃんは、何か言いづらそうに
頬をポリポリと掻いている。
……そんな中わたしは、
"夕焼け空"と"京ちゃん"が
綺麗にマッチしていて……
『絵になってるなぁ』と、
とても呑気なことを考えていた。
「……あのさ。実月に伝わってなさそうだから、ちゃんと言うけど…」
「……ん?」
「…俺、実月のこと好きだから。
おまえが思ってるよりも、ずっと前から」
__そんなことを言われるって知っていれば、わたしは多分…もっと心の準備をしていたと思う。
「……俺と付き合ってください」
「……っ」
__京ちゃんの頬が赤く染まっているのは
空のせい、だろうか。
それとも……__