そしてついに……


「ううぅ…どうしよう…」


お化け屋敷の時間になってしまった。


もう、並んでいる時間さえも怖い。


__きゃああああ!!!


「わっ…!」


中から聞こえる悲鳴に、
わたしはいちいちビクビクしてしまう。


「ふっ…実月怖がりすぎだから」


「こ、怖がってないよっ…!」


京ちゃんは、わたしがビクッとする度に
笑いをこらえている。


「そんな怖いなら入らなきゃ良いだろ?」


「だ、だって……関本くんに行くって
約束しちゃったから…」