「んっ…この中華まん美味しいね!」


「つーか、実月の胃袋どうなってんの?」


__しばらく経った頃。


わたしたちは屋台を回り、
美味しい食べ物を満喫していった。


色々買って、食べているうちに
繋いでいた手は離れて…
ドキドキの雰囲気はもうなくて…
わたしたちはいつも通りだ。


それにきっと、さっきは場の雰囲気に
飲まれてしまっただけなんだ。


そう思わないと、恋人でもないのに
かなり恥ずかしいことをしてしまった。


恋人経験がないわたしにとっては
もうハイレベルだ。