……学校内は賑やかで、混雑している中…


京ちゃんに手首を引っ張られる感じで
わたしも少し後ろを歩く。


そして、歩いているうちに…


自然と……本当に自然と…
京ちゃんの指が、わたしの指に絡まった。


…周りを見れば、カップルも多い。


わたしたちの指が、不意に絡まっても
学校祭という雰囲気に飲まれていて
気付かれる素振りもない。


でも、わたしの心臓はドキドキと鳴っていた。


……恥ずかしいけど、嫌ではなかった。


だから、いつものわたしなら
恥ずかしさでつい拒んじゃうけど、
今は全部を受け入れた。


こうゆうの、学祭マジックっていうのかな。
……それはちょっと、大袈裟かな?


…手を繋いでいるけど、わたしより
少し前を歩いている京ちゃん。


どんな顔をしてるんだろう……__