「…はぁ、まじで心配した」


そう言って、息を整えている京ちゃんに
わたしは手をパタパタして、風を送った。


……わたしのために、汗をかいてまで
飛んできてくれる京ちゃん。


……なんだろ、すごく嬉しい。


「…ありがと、京ちゃん」


「……別に?またおまえ、
泣きそうになってんのかと思ったし」


「……へ?」


「そしたら、足が勝手に動いてた」


「っ…大丈夫だよ!それにわたし
そんな泣き虫じゃないから…!」


「はー?泣き虫だろーが」


そう言って、ふっと笑った京ちゃんに
「そ、そんなことないよ!」と
わたしは必死で否定した。