「……ひ、1人の男……。
っな、なんか…一気に他人感が出て
嫌だよわたし…!」


「ずっと一緒だったからそう思うだけで
成川くんは他人なんだよ!?
お兄ちゃんじゃなくて他人なの!」


「た、他人……」


なんだろ、あんまりしっくりこない。
だってもう、家族みたいなんだもん。


「そんな他人の成川くんと
みっちゃんはずっと一緒にいたい!
もう、答えは1つしかないでしょ?」


「それって……」


「うん」


「……どうゆう意味?」


わたしが首を傾げると、菜々ちゃんは
まるでコントのようにずっこける。


「さーて、早くご飯食べちゃおっか」


「えぇ!?もったいぶらないで教えてよー」


「教えなーい」


「え…!」


……そんなやり取りが、しばらく続いた……__