「……いねーよ、好きなヤツなんか…。」


と、なぜか不満そうな顔をしながら
そんなことを言う京ちゃん。


「え、そうなの…!?」


「……」


「…でも、安心して!
例え京ちゃんが一生独身でも
わたしがずっと隣にいてあげるからね…!」


そう言って、わたしは京ちゃんを
なぐさめるように背中をさすった。


…まぁ、人気者の京ちゃんのことだから
どうせわたしより早く
結婚とかしちゃうんだろうな……__


なんて思っていると…


「……隣にいる、か…。」


…不意に京ちゃんは
意味ありげにボソッと呟いた。