「B組はカフェをやるんだね!」
教室の外に飾られた看板を見つめながら
航くんはそんなことを言う。
「あ、うんっ…!
航くんのクラスはなにやるの?」
「俺のとこはね、中華模擬店!」
「…中華?」
「そう!中華料理を中心に売ってるんだ。
ちなみに、1番のおすすめは中華まん…!
あ、これ内緒ね。
他のやつ売れなくなったらやばいから」
そう言って航くんは、
「しー!」と口に指を当てた。
「ふふっ…分かった!
当日におすすめ食べに行くね!」
「うん、待ってるわ!じゃあまたね!」
そう言って、手を振っている航くんに
わたしも振り返した。