「……実月のくせに生意気」 __クシャッ…… そう言って、京ちゃんは わたしの髪をボサボサにしてきた。 「わっ…酷い! せっかく朝早く起きて、整えたのにー…!」 「…いいんだよ、わざわざ整えなくて。 …それに、おまえはそれ以上、可愛……」 「…ん?」 「……っ…だから、それ以上 …変わんなくていいんだよ。 つーかおまえ、化粧してる…?」 そんな言葉と同時に、顔に伸びてきた手を わたしは必死に阻止する。