「いや~それにしても…
さすが成川くんだね!」


そう言って、菜々ちゃんは立ち上がり
窓から外を眺めている。


「近っ…!分かってはいたけど…
ほんとに成川くんって隣の家なんだね…。
…それで、どうだったの?
成川くんとの水族館デートは!」


「デ、デートじゃないよ…!
でもすっごく楽しかった!
イルカもペンギンも可愛かったよ!」


「ふ~ん…ドキドキした?」


と、菜々ちゃんはニヤっとしながら
まるでからかうように
そんなことを尋ねてきた。