「堀井君何も聞いてないの?」
みちるちゃんが言う。

「聞いてないって何が?」
あたしは頭を抱えた。

堀井君はハッとしてあたしの方を見る。
「まさか咲井さんまた俺に黙って謎解きしよったやろ。」

「だからなんで堀井君に言わやんとよ。」

「俺は咲井さんのワトスンやけん。」
あたしが呆れているとみちるちゃんが笑った。