すると、すかさず葛城涼馬以下三名が、私を見てニヤニヤと笑った。

「なんだよルナ。ヤキモチ焼いてんの」

はあ?!

「あ!そーいやさ、3組の高木海人が、ルナのLINEのID教えろって煩くてさ、教えといた」

「あんたバカかっ!勝手に教えないでよっ!」

本気でキレる私の頭をガシガシと撫でて、涼馬は続けた。

「いーじゃん。アイツ男前だし、いい奴だし。二年の時からルナ狙いだったんだぜ。近々、飯でも誘いたいってさ」

「ちょっと、やめてよ、涼馬っ」

焦る私に任せろ、と言わんばかりに涼馬が大きく頷いた。

「円真の事は任せとけって。女子の正しい扱い方をちゃんと伝授しておくから。近々、円真ファン集めて親睦会開く予定だしな」