てゆーかさ。

「ねえ。帰らなくていいの?あんた閻魔でしょ?死者の審判は誰がするのよ」

「父上がやってる」

「あんたに代を譲ったんじゃないの?」

「口では譲るといってるが、元々審判は父上の天職だし、譲りたくなかったんだから喜んでやってるだろーよ」

「……ふーん。でも、閻魔帳私が持って帰っちゃったのに、仕事出来てたの?」 

私がそう言うと、説明が面倒なのか閻魔はそっぽを向いた。

……まあ、どーでもいいけどな。

それから閻魔は、なぜかイラついたように少し早口で言った。

「だから、お前は魔力の強いヤツに狙われてるんだよ。このままじゃ死ぬぞ。俺がそいつから、お前を守ってやるって言ってんだよ」