閻魔はそこで一旦言葉を切ると、再び私を見て口を開いた。

「お前は魔物に狙われてる」

魔物?!嘘でしょ?

そんなもんに狙われた覚えはまるでない。

「魔物って、アンタみたいな?」

「ケツぶっ叩くぞ」

……だって……。

少し口を尖らせた私を忌々しそうに見た後、閻魔は唇をひきむすんだ。

「…………」

「…………」

なに、この沈黙。

「助けてやってもいいぜ」

「は?なんで?」