そんな私とは正反対で、閻魔は照れた様子もなく、私と密着していて……。

アタフタしている私を無視して、閻魔は私の半袖をまくりあげた。

「……」

暫く私の肩を凝視したあと、閻魔は低い声で私に問いかけた。

「お前、過去に人間以外と接触しただろ。このアザは、そういう人間に出来るアザだ」

私は袖を直した後閻魔から身を起こした。

「そんなのしょっ中だよ。私は昔から、普通の人間に見えないものが見えるんだもの。元に今だって、あんたみたいな不気味な男と……いひゃいじゃん!(痛いじゃん!)」

「無礼な奴だな。イイ男の間違いだろーが」

ムッとしたように眉を寄せた閻魔が、長い指で私の頬をグニッと捻った。

「とにかく」