「昔っていつだ」

「忘れたよ」

「もっかい見せろ」

「やだ」

私は、こっちに腕を伸ばした閻魔にベエッと舌を出した。

その時、

「……きゃあっ!!」

右肩のアザの部分がズキッと痛んで、私は驚いて悲鳴を上げた。

「ルナ!」

痛みに驚いてグラリとよろけた私を閻魔が抱き止めて、

「おい、凄い汗だぞ」

なんか変だ。

息が苦しい。

「閻魔……肩が痛いし気分悪い」

「おいルナ、しっかりしろ」

「閻魔、閻魔……」

どうしたらいいか分からず、私はただ閻魔を呼びながら彼の差し出した腕にしがみ付くしかなかった。