やがて閻魔は私の髪から唇を離すと、斜めに高木君を見てニヤリと笑った。

「悪いな。ルナは俺のもんなんだ」

「……っ!」

高木君が驚きの表情のまま、私を見た。

「ちょっと、閻魔っ」

「るせぇ、帰るぞ。帰ったらすぐ風呂」

ふ、ふ、風呂!

焦る私を見て、悪ノリした閻魔が精悍な頬を傾けてニヤリと笑った。

「一緒に入るか?」

なに言ってんのっ!

「バカッ!下ろして!」

バシバシと閻魔の胸を叩く私に、彼は甘く笑った。

「照れんなって。早く二人きりになろうぜ」