「中西さん」

「はい」

小さく咳払いしたあと、高木君は私を見つめて静かな声で言った。

「俺、中西さんの事がずっと好きだったんだ。いつも笑顔で元気だし、困ってる子がいたら男女問わず助けてるだろ?凄く素敵な人だと思ってたんだけど、段々、それだけじゃなくなってきて。いつの間にか中西さんの姿ばかり探してしまうようになってて」

ボボボッと、顔が赤くなるのが自分でも分かった。

誰かが私をこんな風に見てくれていたなんて信じられなかったし、凄く嬉しかった。

恥ずかしさのあまり俯いてしまった私に、彼は続けた。

「中西さんさえよかったら、付き合ってほしいんだ」

きたー……。