あと一人。

李月君が面倒くさいと言っていたお姉さん


「李子。落ち着…「きゃあぁぁぁぁ!」
 …………はぁ」


李月君が何かを察したのかお姉さんを止めようとしたけど
李月君の声はお姉さんの声によって遮られた

お姉さんが叫んだのと同時に
私の腕はがしっと掴まれた


「なんて可愛い子っ!
 李月の彼女なんてもったいない~

 あ、私、李子(りこ)です!よろしくね」


「あ、…よろしくお願いします」

李月君のお姉さん、李子さんは
肩まであるサラサラとした長い髪で
とても綺麗な人だった。

モデルでもおかしくないくらい。


私の手をブンブンと振りながら
ハイテンションの李子さん。