「え〜でもせな!水城くんねめずらしく返事してくれたの!嬉しくて私飛んでいけるよ!」



「はいはい。なんて言ったの?」



「好きって言ったら少し黙ってくれる?って!!キャーもうどうしよう!!」




「…それの何が嬉しいのか私には全然わからない」



まゆをしかめて微妙な顔をするせな。




そんなせなをスルーして私は言葉を続ける。





「もー!!せなわかってないなぁ。前まで私が好きって言っても無視だったのに、返事してくれたんだよ!?すごいことだと思わない!?」




せなの肩を掴んでぴょんぴょん跳ねながら言った。



そんな私の手をせなは振り払って、




「萌愛って幸せよね。羨ましい」




呆れたような目で言うと未だにはしゃいでる私の手を引っ張って教室まで向かった。