あのLINEがきてから、私は毎日どーしてもニヤけてしまう。

「またかおりニヤけてる〜も〜」

「いや〜、もうほんと嬉しいんだもん」
「かおり今までで1番いい恋してると思う。」

「どーしたの?さなえ急に(笑)」

「いやー、なんか全力で恋してる感じがするなーって思って(笑)」

確かに…こんなに一生懸命になったこと今まであったかな…?
「あ!」
「どーしたの?さなえ?」

「きょ、きょうすけ先輩が!」
「えっ!?」
あの憧れのきょうすけ先輩がこっちに向かってくる。
(え、どーしたんだろ)

サッ
私は道をあけたつもりだったけど

「なんで逃げるの(笑)」

「えっ?」
「俺、君に用があるんだけど」

えっ、これはなんだろ。私何か悪いことしたかな…

「は、はい。」

「よぉーし」

すると、先輩は私の腕を掴み、外に連れ出した。

「先輩!?授業始まっちゃいますよ!?」

「いいのいいのー」
「え!?」

気づくと後ろには嫉妬に駆られた女子が私のことを睨んでいた。

「…わい…こわい…」
つい小声で言ってしまった。

「ごめん、ここ」
ハァハァ…結構走った
「ここって?」

そこには新しくできた大きな体育館があった。
「今度の大会、かおりちゃんもでると思うけど、、」
えっ、名前知ってるんだ!

「俺、その試合に賭けてるんだ…」
「え?」

「この体育館で、インターハイにいけるかどうかが決まる。だから、俺はかおりちゃんに応援しててもらいたい。」

ちょっと待って、なにが起きてるか、まったくわからない。

「え、でも男バスならマネージャーさんも多いし、応援は私じゃなくても…」
「かおりちゃんがいいんだよ!」

えっ、どーゆー意味?

「ごめん…俺、今まで隣で練習してて、かおりちゃんみたいに、可愛くて、バスケが上手な子見たことなくて…その…」

「その…?」

「まっ、とりあえず俺、頑張るから!優勝したら、俺の大事な話聞いてくれる?」
なんだろ…大事な話って
「わかりました!先輩を全力で応援します!」

ギュッ

えっ/////

「よろしくね」

そういって先輩は学校へかけて行った。
なんでだろう…
あんなに憧れてた人から
応援してくれって言われたのに
なんでこんなに複雑な心境なんだろう。

…川谷くん?
川谷くんのことが好き…なんだよね?
なに中途半端なことしてるんだろう。

なんだか学校に戻りたくなくてその日はそのまま家に帰った。