そんな晴一の横顔を見ていると、
あたしは不意に、
思ってしまった。





-‐この出会いに、
「運命」っていう名前を付けても、
いいのかな…?




って。




「…失恋したばっかなのに、
 何考えてんだか」 




フッと小さく笑って、
頭を振る。




「…ん?
 どした、ユウ?」


「んーん。
 ていうかあたしもお腹空いたなー」


「ぉ、じゃあ行くべー!」


「行くべー…って^^;
 ってか、晴一のオゴリね!」



あたしの一言で、



「ぅえええええ!?」



と、玄関に向かっていた
晴一が立ち止まって、
振り返る。



「だってあたしお金ない。
 あったらまず、
 今この場所にはいないハズですが」


「あ~…そうだったぁ!
 しくったわぁああ!!」




……クス……




ほんと、晴一って変なヤツ。





-‐でも。













「…結構たのしい、カモ」