ホームに着いて電車を待つ。

ここから二駅ぶん乗る。



電車が着いて乗り込むと、偶然にも2席空いていた。


帯を気にしつつ腰掛ける。


立花君は屋台で食べたいものの相談をしてきた。



「かき氷とたこ焼きは定番じゃないですか」


「そうだね」


「問題は他に何にするかなんですよ!」


「まだ食べるの?」


「はい!紫乃先輩は何が好きですか?」



なぜか真剣な立花君に、私も真剣に考える。




「うーん、冷やしキュウリとか…?」




考えぬいて冷やしキュウリって、私はなんて可愛くないものを……。


まるでおっさんだ。