「紫乃先輩!」 足を止め、立花君は正面に立った。 初めて立花君の私服を見た。 清潔感もあってお洒落だし、なにより制服のときより大人っぽくみえる。 こんなに背高いっけ? 後輩に見えないし。 いつも違う雰囲気にドキッとした。 「早いね」 「それは紫乃先輩もです」 「そっか」 2人して笑いあった。