とにかく電話してみよう!
『もしもーし!どうした?』
「由結ごめん、相談があって…」
『なになに!?遠慮なく言って!』
頼もしい由結に、花火大会に立花君と行くことになったけど、服をどうしたらいいか分からないと、説明した。
「……てなわけで。どう思う?」
『そんなの浴衣で行きなよー!』
あっさりと由結から返事がきた。
「でも……」
『あーもう!
紫乃のことだから、またウジウジ考えてマイナスな思考になってるかもしれないけど、
ゆづゆづは紫乃と行きたくて、花火大会に誘ったんでしょ?』
「…うん」
『ゆづゆづは、いつだって全力で一生懸命に紫乃と接してるよね?真面目ないい子だよね?』
「…うん」
普段の立花君を思い出し、さらに花火大会に誘われたときの立花君の声を思い出す。