そんな姿がなんだか可笑しくて、可愛くて、思わず笑ってしまった。



「うふふっ」

「笑わないでくださいよ!」


なんて拗ねるように言うけど、顔は笑っている。



なんかこういうのいいな。

楽しいし、心地よい。



そしてまたグラウンドへと顔を向けた。



その瞬間。


いきなり立花君が抱きついてきた。



後ろから抱きしめられていて、表情が分からない。

しかも何も言わず、黙って抱きしめてくる。